2013年3月10日日曜日

一汁一菜の器プロジェクト



一汁一菜の器プロジェクトのご紹介です。
http://www.kyoto-art.ac.jp/t/utsuwa/





先日、このプロジェクトを主導されている
京都造形芸術大学の松井先生にお逢いする機会がありました。
活動のお話を直接お聞きしたのですが、そのお考えにとっても共感&感動しました。

この活動は、東日本大震災で被災した皆さんが食器も無くカップラーメンの空き容器でご飯を食べていることを知り、大学の生徒や信楽焼の職人達が手作りのどんぶりを届けることからはじめたそうです。

 食器を届ける活動を続けられているうちに気がついたのは、既製品の綺麗な食器よりもどこか手作り感のある自分たちの食器から在庫がなくなっていくのだということ。
皆さん、手作りのぬくもり感のようなものを感じ取ってくださっているのだと、先生は解釈したそうです。

また、食事は通常一つの皿ではなく、品数やバランスをを考えてありがたくいただくもの。
そこで、七寸皿・飯椀・汁椀・湯呑をセットにした一汁一菜の器セットとして贈ることで温もり溢れる食卓を囲んで頂けるという言う思いがあったそうです。なんて素晴らしい…。。

活動の一環として食文化の再構築をテーマに展覧会を開催したりもしていて、ぜひぜひ皆さんに広く知っていただきたいプロジェクトです。


3月23日まで梅田の大阪フコク生命ビル地下2階 
フコク生命の森アトリウムにて展示会が開催されています。

大阪駅から地下を通ってすぐですのでお近くまで行かれる方はぜひご覧になってみてくださいね。

http://gakusha.jp/information/detail/index.php?id=83


管理栄養士 大野尚子

2012年10月15日月曜日

世界食料デー TFT Health Challenge 企画はじまります!

10月になり秋らしくなってきましたね!
読書の秋、スポーツの秋、、食欲の秋…?!
おいしいものが沢山出回るこの季節ですが、
TFTではいよいよ明日10/16(火)から1ヶ月半、世界食料デーキャンペーンがスタートします。
今年も様々な企画が行われますよ!!


その一つに、TFT Health Challenge というfacebookを通じたダイエット企画が登場!
日本とアメリカの代表がダイエットに励みます!
http://tablefor2.org/campaign/itadakimasu/blog.html

こちらが代表のお二人!!
日本からトオルさん、アメリカからアキさんです!



TFTの管理栄養士もHealthAdvisorとしてナビゲートしていきます。


そして、皆さんにもお願いが!
ぜひこのchallengerとお友達になって
いね!やコメントで応援していただけたらと思います。

お友達になった皆さんにも役立つアドバイスもしていく予定!

challengerの
アカウントはこちらです
http://www.facebook.com/challenges.tft

どうぞよろしくお願いします〜♪


2012年8月29日水曜日

メタボの人の医療費、年8万~12万円割高


厚生労働省の調査でメタボリックシンドロームの人が、そうでない人に比べて医療費が年8−12万円も高い事がわかったそうです。


メタボの人の医療費、年8万~12万円割高 厚労省 


日本の医療費、年々増加しているのを知っていますか?
その額、37.8兆円(H23年度)。

保険制度そのものが問題という声も聞こえますし、高齢社会というのが大きな一つの要因ではありますが、やはりこの”メタボー生活習慣病ー”での医療費増加はあなどれません。
特に、国民病とも言われる糖尿病から進行する糖尿病性腎症の透析医療費はすでに1兆4千億円超えです。(1人あたり年間約500万円)

日本はアメリカとは違って国民皆保険。
一般の人は3割しか負担しなくていいのですよね。気軽に受診でき、お薬がもらえる。
これは、本当に本当に幸せなことです。これにより多くの方が救われたことでしょう。

でも、私たち、少しだけ甘えていませんか?
考えてもらいたことは、「もし、健康保険がなかったら?」ということ。

きっとみなさん”予防”という気持ちがわいてくるのではないでしょうか。
病気というのは防げるものがあります。
肥満をはじめとした生活習慣病はその一つです。

なんとなくのコレステロール、なんとなくの中性脂肪、なんとなくの血糖値に高血圧。
高め予報が出ている方はもちろんのこと、未来の為に予防を考えるとどの世代においても日々の食事や運動が本当に大切だということに気がつくでしょう。

根っこからの健康を意識できる社会になったらよいなと思っています。

【管理栄養士 大野尚子】







2012年8月20日月曜日

平成23年の食料自給率は前年と同じ39%



先日、農林水産省より食料自給率が発表されましたね。
http://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/anpo/120810.html

カロリーベースでは39%(前年と同じ)、生産額ベースでは66%(前年より4ポイント減)



出典:平成23年度食料自給率 をめぐる事情 出典2


昭和40年の数字から見るとカロリーベースは34%減。
政府は2020年までに自給率を50%にすることを目標としていますが、50%だったのは24年前の1988年。本当に目標は達成できるでしょうか?(たぶん難しい。。)



出典:平成23年度食料自給率 をめぐる事情 出典2

次に、それぞれの内訳をみていきたいとおもいますがカロリーベースのグラフでは97%の”米”の青く塗られた底辺部分が目立ちます。その他は野菜76%と魚介類64%が少し頑張っていますがで大豆25%、小麦11%、油脂類3%など、私たちにとって身近な食品がこんなに低いことに気がついていましたか?

昨年は大震災もあり、その為に自給量が落ち込んだというのが政府の見解の一つにありますが、だからこその意識改革も必要であり、、
「39%ね、ふーん、また去年と同じ数字か〜」で終わらせたくないなと思うこの食料自給率の発表です。皆さんはこれをふまえてどんなアクションをとるでしょうか?
  • 国産食材の活用
  • 加工食品よりも自分で選んだ食品や調味料での手料理
  • 食べ残しをしない
  • 食品そのものを無駄にしない(廃棄を減らす) などがありますね。


秋には世界食料デー(http://www.worldfoodday-japan.net/about/index.html)も控えています。ぜひこの食料自給率の発表をきっかけに個人個人のアクションにつなげていってくださいね。


諸外国の自給率と比較したい方はこちらをどうぞ


【管理栄養士 大野尚子】






2012年8月1日水曜日

畑でレストラン♪

8月になりましたね!
連日猛暑日が続いていますが夏バテなんてしていませんか?

しばらく更新が滞ってしまいましたが、その間に色々なところへ行って参りました。

まずは北海道での「畑でレストラン」のご紹介でもしましょうか!

今年からコープ札幌さんで開催されている畑でレストラン。
http://www.taberutaisetsu-hokkaido.com/

農家さんの畑の中で有名シェフの作ったお料理をたべるという企画。
もちろん、畑の案内付き!


この日は有機野菜を育てる大塚ファームさんにお邪魔しました。
ここのトマトはトマト甲子園で二連覇したおいしいトマトなんです!

他にもバジル、さつまいも、アスパラ、サラダほうれんそうなどなど、全て有機栽培。
レストランはバジルのビニールハウスの中ではじまりました。







畑でレストランのコンセプトとなった書籍も見せていただきました。
畑の中の長テーブル!素敵!!



皆でいただきますな感じがTFT的にもしっくりきますね。
食事はお料理だけではなく、食べる人、食べる場所全てが味を決める要因になるな〜とあらためて。

五感で感じるおいしいお料理でした。

皆さんも、お友達やご家族とたまにはお外で御飯してみてくださいね!
風や太陽をしっかり感じることができますよ〜
(ただし今の時期は熱中症にご用心!)


【管理栄養士 大野尚子】

2012年6月22日金曜日

肥満のおはなしその4:肥満の正体は何なのか


ひまん、ひまん、ひまん。と3回繰り返してみよう…。
ちょっとはずかしくなるような…何故?
太っていることって…肥満って何なのでしょうか?!
肥満シリーズもその4です。




私個人が肥満に対して思うことがあります。
それは”肥満”が必ずしもその当人1人だけの問題ではないのだろうということ。
このことは食と健康に関する仕事をしながらいつも考えてきました。

肥満の社会的な要因は
モータリゼーションによる運動量の減少、
食が娯楽化することでの、栄養バランスの崩れ、
多様な食物が簡単に手に入る先進国の食卓、等々…理由を挙げればきりがありません。

英語だとobesity なんて呼ばれているのですけど、3人に1人が obesityのアメリカでは、肥満者を擁護する団体も存在します。
その名も全米肥満受容協会(NAAFA)。
http://www.naafaonline.com/dev2/
若干、空いた口が塞がらない…状態になりましたが、ここまで肥満者が増加したアメリカ社会にとってはあたりまえのことなのかもしれません。
3人に1人ですから。

こういった団体の存在を知ると、見た目が太っていることと、医学的な肥満、メタボ問題は分けて考えるべきなのかと迷うことがあります。

ただし、世界を俯瞰し食料の均衡と健康という観点からそれを見たとき、”肥満を解消する”ということはやはり社会にとって必要なことだと言えます。

先日、英ロンドン大学衛生熱帯医学大学院(London School of Hygiene and Tropical Medicine)の研究チームが発表した論文があります。(以下、記事引用)

全ての国で肥満度指数(BMI)の分布が米国並みとなれば、人間のバイオマス(生物総量)は5800万トン増加する。平均的な体重の人数に換算すれば93500万人分だ。体重が増えれば、活動時も不活動時でも摂取する食物量は増える。
また、肥満の人々の過剰体重分の代謝に必要な食物エネルギー総量は、標準体重の1億人が養える量になるという。
=中略= 
 論文の共著者イアン・ロバーツ(Ian Roberts)氏はAFPの取材に、「人々が地球の将来を心配するとき、地球の人口や増加の現状はどうなっているのだろうと考え、貧しい国の人たちが子どもを産みすぎるせいだと、早急に思いがちだ。だが、食料を必要とする人の頭数だけを数え、生命を維持する肉体の質量に目をやらないのは間違っている」と語った。「体の質量で考えれば、富裕国の太った人たちにも責任があることがわかるはずだ。これはアフリカにおける家族計画の問題だけではない」

=中略=
さらに、富裕国の人々は必要以上に食べ物を消費することで、食物価格をつりあげていると、ロバーツ氏は指摘する。「豊かで太った人たちの国での過剰消費が、結局は貧しい国々を食料不足と貧しさに追いやっているのだ」 
 
太った人が増え続けると地球が食料危機に、英大研究(AFP=時事) http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120620-00000025-jij_afp-int

論文の冒頭にあるように全ての国でアメリカ並に肥満が増えることは現実として起こらないでほしいですし、まさかそれはないだろうと思いたいのですが、
現実として肥満者の割合というのは飢餓人口をはるかに上回り、肥満人口は15億人、栄養不足人口は9億2500万人(World Disasters Reportより)と報告されています。

もはや肥満は
“地球温暖化”などとおなじように一つの”現象”として社会が作り出しているものなのかもしれません。そしてそれは世界の皆で解決していくべき問題であるということを私たちは早急に認識しなければならないのです。
これこそTFTの考える飢餓と肥満の同時解決。

他人事ではない気がした肥満の正体。
あなたにもできることがあるはずです。そのヒントは随時、このblogでメンバーがお届けしていきます。
まだまだお伝えしたいことがありますが、肥満のお話シリーズはこれにて一旦終わりにしたいと思います。

P•S
それにしたって、全米肥満受容協会ってすごいですね(汗


【管理栄養士 大野尚子】


2012年6月13日水曜日

VOGUE発!女性のボディイメージに変革の時がくる?!

肥満のお話もその3まで進みましたが、ここら辺で箸休めとしましょう。
今日は女性の皆さんに声を大にしてお伝えしたい内容です。

先月5/27の朝日新聞「天声人声」からキャッチしたVOGUEの
”THE HEALTH INITIATIVE"

                     



世界各国で『VOGUE(ヴォーグ)』を発行する

コンデナスト・パブリケーションズ社(本社・ニューヨーク)は、

5月3日、各国編集長19人の共同声明「ザ・ヘルス・イニシアティブ」を発表しました。

「美と健康とは不可分のものである」という信念のもと、

不健康なほどに痩せたモデルを見た読者が無理な

ダイエットをしたり、また、精神的にも身体的にも未成熟な
若いモデルの姿を「理想のボディ」と読者が誤解することが
ないように、ヴォーグは今後、摂食障害を抱えたモデルや
16歳未満のモデルを起用しないことを決めました。
誌面において健康的なボディ・イメージを促進するほか、
ファッションショウのバックステージや撮影の現場などでの
モデルの食環境などに関しても支援します。
引用:http://www.zaikei.co.jp/releases/45075/


TFT管理栄養士の私もこのプロジェクトには拍手をしたいですね〜
なぜかというと2010年(H22年)の国民健康栄養調査の記事が出た時に
こんなエントリーを残していました。
2012.2.1

以下、エントリ内容より。
=====================
今年は所得の話も入って注目ひいてますが、
それより20代女子の
状況がどうにも心配な感じ。
やせている人(BMI18.5以下)の割合は29%とこれまでで

一番高く、野菜の摂取量は218.7gと成人の年代別で一番少な
い。
「女子だもの、お野菜食べてます!」なんてのは妄想?
朝食もあい
変わらず30%近く食べてない。
それで食事の脂肪エネルギー比率
は28.9%。30%以上の人の割合は44.8%って、
どの年代
よりも高いです。
=====================
そう。そうだったの。
やせてるのに、食事のバランスが明らかにおかしかったのよ。
私たち、日本女子。

管理栄養士として若い世代の子に「便秘で…」という相談を受けますが、
食事内容を聞いた私の心の声が(そもそも食べてないデスケド…!!)なことがなんと多いことか!!もちろん、こういう場合は1日3回の食事の大切さを伝えます。
これについては時間栄養学のお話でも述べたところです。

しっかり食べての健康的なボディ。
そしてママになる身体です。
妊婦さんの過度の痩身傾向から小さく生まれてしまった赤ちゃんが、
メタボリックシンドロームになりやすいことはあまり知られていません。
http://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-06-002.html

未来の肥満を防ぐためにも、健康的で美しいボディイメージが世界に、そして日本に浸透していくことを願ってやみません。

【管理栄養士 大野尚子】