2012年5月10日木曜日

時間栄養学のおはなし



おはようございます!
昨日、時間遺伝子の話がTVで特集されていたそうなので今日は時間栄養学の話をしてみますね。

時計遺伝子って?

 生き物はそれぞれのリズムを持っていきていて、そのリズムの基本を作っているのが時計遺伝子です。ヒトの時計遺伝子は約25時間の概日リズムを作っています。この遺伝子、細胞の一つ一つに組み込まれているのだとか!

時計遺伝子のカギは朝日と朝食!

 気がつけば夜更かし生活に突入!なんてことも少なくありませんが、実は先にお話した概日リズム、ほおっておくと時間と生体のリズムが夜更かしのほうにずれていくそうです。これをリセットするには脳の視交叉上核(しこうさじょうかく)にある主時計遺伝子と内臓にある末梢時計遺伝子の時計の針を正さなければいけないのだとか。そこで出てくるのが朝日と朝食!朝日は主時計の針をリセットし、朝食は末梢時計の針をリセットしてくれるのだそうです。朝食、めっちゃ重要ですよ〜。

朝食抜きは肥満を招く?

 末梢時計のリセットをしてくれる朝食ですが、最近はあまり食べない人が多いですね。そんなあなたはご用心。朝食を食べないとエネルギーを節約して脂肪の合成を促すように働きます。1日に摂るカロリーは少ないけれども太ってしまうという…
最近は大人だけではなく、子供の朝食の欠食も問題になっています。特に今の20〜30代で朝ご飯を食べない人は中学生くらいから朝ご飯を食べない習慣が身に付いてしまっているというデータも。子供のころから朝ご飯の習慣をちゃんと身につけておきたいですね。

カロリーだけじゃない!食べ方スキルと時間栄養学

 TFTの栄養チームでもヘルシーメニューと同時に大切にしているのが「食べ方スキル」。何を、どう、いつ食べるか?ということをセットに考えています。

「ついつい食べ過ぎてしまうのですが、どうしたらよいですか?」こんな質問をよく聞きますが、そういう方はだいたい、食事と食事の時間がすごく空いていたり、1日2食や1食ということも。あとは「空腹が怖いです〜(汗)」なんてこともあります。

朝、昼、夕の食事を起床後12時間以内に(3:3:4)の割合でとるようにするのが理想的な食卓。キーワードは12時間。これは体のリズムにもとってもやさしいことなのです。ただ、お仕事をしていたりすると、規則正しい時間にというのがちょっぴり難しいのかもしれません。さらに食事を手作りで、と考えるとハードルは高くなり。。。
そんなに自分を追いつめる必要はありません。お惣菜や外食を利用しながら、まずは規則正しい食事を目指すこともできます。

時間栄養学を頭の片隅において、3回の食事を意識してみてくださいね〜♪

【管理栄養士 大野尚子】

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