さて先日のチェリーテラスのBAMIX,TFTモデルのプレス発表会でお伺いした
東京・代官山のチェリーテラス本店には素敵な料理文化のライブラリーがありました。
簡単な登録さえすれば、誰でも利用できる(購入者でなくとも)スペースです。
本屋のコーナーのように、単なるレシピブックがずらり並んでいるのではなく、
そこはライブラリー。
調理や食材の文化的な背景や世界各地の郷土料理・歴史的背景の本など、
さすが、道具とお料理を結びつけ、ハードだけでなくソフト面でも、
30年にわたって、「伝統を大切にするモダンキッチン」を支援してこられた、
チェリーテラスの知恵の骨太さを感じるラインナップ。
並ぶ背表紙を見るだけで、背筋ゾクゾクです。代官山近辺に来ることがあれば、料理好きにはぜひ、訪問必須です。
さて、足元にも及びませんが、
そういう意味で自分のライブラリーの永久定番となれる本、
いわゆる「材料配合表」でないものを、
もっと読んで勉強したいなと再考中です。
今のところ、いちおうそのポジションと言えるのは、この1冊ぐらい。
ブランドバッグも宝石も持たぬ、わたしのお宝です。
なんというかこう、ばばーん!!と
辻嘉一「ご飯と味噌汁」全400ページ。
ネタはお米と味噌汁だけ、しかしながら歴史、科学、精神論、
季節の歳時記、食材の見極めを網羅した一冊。
そのときどきで、開いてはつまみ読む。どれもこれもが美味しい話。
ちなみに本書冒頭のことば、、、文豪キターー!!
さらにワンモア、文豪2コンボキターー!!!
古書店で一目惚れの恋に落ち、
値段といい重さといい、清水の舞台から飛び降りて買ったこの一冊には、
和紙に印刷された付録の「朝の味噌汁献立こよみ」が新品のままついていました。
驚かされるのは、夏の味噌汁の具に「キャベツとトマト」が。
1969年発行の本ですよ。
日本食は常に伝統であり、常に新しかったのだわと、
しみじみ癒されるのは、このオタク番長だけでしょうか。
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