2012年4月19日木曜日

【食育って何?】ピーマン嫌いの「なぜ?」その1





















シェフ見習い兼三歳男子の母の紀玉(のりたま)です。キッチンつれづれ、今回は「食育」のお話です。
「ピーマン嫌い・・それは人類のロマンです!」なんのこっちゃ、というタイトルですみません。

あなたや、あなたの周りの大人でも子供でも、ピーマンがキライって方いませんか?
今でも子供の嫌いな野菜の上位にランクインしてます。
私も子供の頃はとてもピーマンが嫌いで食べませんでした。

でも、アラフォーのいまでは“ピーマンとおかかの煮付け“なんてもう好物のひとつです。甘辛のタレとピーマンの苦味で、温かいご飯がたまらずススミますよね~!


この「ピーマン嫌い」はただの私の「子供のワガママ」だと思っておりました。


が、違うんです。実は!
そこにはふか~いワケがあって、大きくいっちゃうと人類の壮大なロマンがあるんです!

ピーマンって苦味がありますよね?
子供の脳は、これを「毒」と判断してしまうんです。
でも、なんで脳はそんなコトをとしてしまうのか?それは「自分の身を守るため」。

例えば・・あなたが無人島に流れ着き、お腹がペコペコ。
そこで初めて見るフルーツが何種類かあったとします。
まず、一つ食べたら「にが~い!!」
あなたはきっとぺぺっと吐き出して、他の実に手を伸ばしませんか?
他の実も齧ってみて、びっくりするくらい酸っぱかったとしたら
「まだ熟れてない??腐ってる??」とこれまたぺぺっと吐き出すと思いませんか?
そして、最後に食べた実が甘~いお味なら、
その甘い実の色や種類を覚えて探して食べることでしょう。

人間にとって、味覚の基本は甘み・塩味・うま味・苦味・酸味という、5つの味だと説明されます。

そして人がオギャーと生まれて母乳や粉ミルクを飲んでいる間は、
基本的に「甘味」「塩味」「うま味」の3つだけが与えられています。
(粉ミルクはキャンディー並に甘いですし、母乳も実はうす甘いんですよ~。ふっふっふ。)

この甘味・塩味・うま味は、それぞれ、
エネルギー源、ミネラル源、たんぱく源の味として、脳に受け入れられます。
体に必要な、「安全」な味と理解されます。

でも、その五つの味から漏れる「苦味」や「酸味」は、乳児の間はまだ未知の味。
そして、ベビーがどう捉えるかというと「苦味」=「毒物」。キケン、警戒信号。
酸味=「腐敗物」これもキケン、と捉えられることになります。

つづく

【TFT栄養チーム 紀玉】

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