シェフ見習い兼三歳男子の母の紀玉(のりたま)です。キッチンつれづれ、今回は「食育」のお話です。
「ピーマン嫌い・・それは人類のロマンです!」なんのこっちゃ、というタイトルですみません。
あなたや、あなたの周りの大人でも子供でも、
今でも子供の嫌いな野菜の上位にランクインしてます。
私も子供の頃はとてもピーマンが嫌いで食べませんでした。
でも、アラフォーのいまでは“ピーマンとおかかの煮付け“なんてもう好物のひとつです。甘辛のタレとピーマンの苦味で、
この「ピーマン嫌い」はただの私の「子供のワガママ」
が、違うんです。実は!
そこにはふか~いワケがあって、
ピーマンって苦味がありますよね?
子供の脳は、これを「毒」と判断してしまうんです。
でも、なんで脳はそんなコトをとしてしまうのか?それは「自分の身を守るため」。
例えば・・あなたが無人島に流れ着き、お腹がペコペコ。
そこで初めて見るフルーツが何種類かあったとします。
まず、一つ食べたら「にが~い!!」
あなたはきっとぺぺっと吐き出して、
他の実も齧ってみて、びっくりするくらい酸っぱかったとしたら
「まだ熟れてない??腐ってる??」
そして、最後に食べた実が甘~いお味なら、
その甘い実の色や種類を覚えて探して食べることでしょう。
人間にとって、味覚の基本は甘み・塩味・うま味・苦味・
そして人がオギャーと生まれて母乳や粉ミルクを飲んでいる間は、
基本的に「甘味」「塩味」「うま味」
(粉ミルクはキャンディー並に甘いですし、
この甘味・塩味・うま味は、それぞれ、
エネルギー源、ミネラル源、たんぱく源の味として、
体に必要な、「安全」な味と理解されます。
でも、その五つの味から漏れる「苦味」や「酸味」は、
そして、ベビーがどう捉えるかというと「苦味」=「毒物」。
酸味=「腐敗物」これもキケン、と捉えられることになります。
つづく
【TFT栄養チーム 紀玉】
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