2012年6月6日水曜日

肥満のお話その3:子供の肥満と給食革命

肥満のお話シリーズも3回目。
そろそろ別の話題で箸休めが必要かしら…と思っていましたが、1日にロイターから出たニュースをみたらキーボードをを打つ手が止められず…



[ワシントン 1日 ロイター]
 米医学研究所(IOM)と米学術研究会議(NRC)は1日、子どもの肥満対策に関する報告書を発表し、連邦政府や州政府に対してジャンクフードやソフトドリンクへの課税などを提言した。報告書は「子どもの肥満は米国の健康に深刻な脅威を与えている」と指摘。連邦政府や地域が対策を取らない限り、問題は解決しないと警告しており、具体的な対策としてはジャンクフードなどへの課税のほか、課外プログラムでのテレビやゲームの制限、レストランのメニューにカロリー表示を載せることも求めている。
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-11299020090902



肥満のお話その1でふれましたが、アメリカは3人に1人が肥満。
子供の肥満問題も言うまでもありません。。。
ニュースの記事にもありますが、飲料メーカーやファーストフードのおまけ作戦など(名前は出してませんよw)、個人の意志に伴わない経済や社会環境がそうさせている部分も多いのが実情。ですから課税という策にたどりつくわけです。

そもそもアメリカの肥満対策は1977年、アメリカ 上院議員ジョージ・マクガバンがだした「マクガバンレポート」から始まります。アメリカ人の心臓病を防ぐためにはやはり食生活が大事だ。特に油を減らして穀類を増やす、どっちかというと日本人のような食生活をするのがいい…」こういった文章をだしてからヘルスプロモーションが一気にすすみはじめました。それから35年ですか…アメリカの肥満問題はかなり根深いものです。


でも子供達だってだまっていません。
2010年、シカゴの高校では生徒達が立ち上がって教育委員会に「給食を健康にして!」と直訴したことも。


給食革命といえばこちらも有名ですね。Jamie Oliver's Food Revolution
トマトとポテトがわからない子もいますよ。


日本の子供達はどうでしょうか?
まだまだアメリカと比べれば肥満とは無縁かもしれませんが、トマトとポテトをわからない 子は実はいるかもな〜(汗)というのがちょっとだけ心配なところだったりします。

食は小さな頃からの積み重ね。”食育だー!!!”と大声で叫ばなくとも、
大人が背中をちゃんと見せることで自然に気づいていってほしいものです。

【管理栄養士 大野尚子】



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