厚生労働省の調査でメタボリックシンドロームの人が、そうでない人に比べて医療費が年8−12万円も高い事がわかったそうです。
メタボの人の医療費、年8万~12万円割高 厚労省
日本の医療費、年々増加しているのを知っていますか?
その額、37.8兆円(H23年度)。
保険制度そのものが問題という声も聞こえますし、高齢社会というのが大きな一つの要因ではありますが、やはりこの”メタボー生活習慣病ー”での医療費増加はあなどれません。
特に、国民病とも言われる糖尿病から進行する糖尿病性腎症の透析医療費はすでに1兆4千億円超えです。(1人あたり年間約500万円)
日本はアメリカとは違って国民皆保険。
一般の人は3割しか負担しなくていいのですよね。気軽に受診でき、お薬がもらえる。
これは、本当に本当に幸せなことです。これにより多くの方が救われたことでしょう。
でも、私たち、少しだけ甘えていませんか?
考えてもらいたことは、「もし、健康保険がなかったら?」ということ。
きっとみなさん”予防”という気持ちがわいてくるのではないでしょうか。
病気というのは防げるものがあります。
肥満をはじめとした生活習慣病はその一つです。
なんとなくのコレステロール、なんとなくの中性脂肪、なんとなくの血糖値に高血圧。
高め予報が出ている方はもちろんのこと、未来の為に予防を考えるとどの世代においても日々の食事や運動が本当に大切だということに気がつくでしょう。
根っこからの健康を意識できる社会になったらよいなと思っています。
【管理栄養士 大野尚子】