「おうちごはん」という言葉を近ごろよく聞きます。
TFT参加企業である、パナソニックさんのサイトにも、
調理家電の紹介とともに、ユーザーさんが楽しんでらっしゃる
「おうちごはん」タイムが沢山。
ちなみに今年催されたこちらの「おうちごはんフェスタ」では、
試食会にTFTへの寄付をつけて下さり、3500食以上の給食を贈っていただきました。
外食とはまた違った良さを、この新しいことばで名づけて、
クローズアップしてあげることは、すごく大事だと思います。
「おうちごはん」であるということは、すなわち「手作り」であること。
何とも言えないそのよろこびって、どこから来るのでしょうね。
ちょっとアカラサマな表現になりますが、食=本能ずばりのこと。
だから、自分で自分の食べたいものを作れたり、家族が作ってくれたりすると、
体と心の両方の深いところから嬉しくなるからなんだと思います。
外でご馳走してもらうことの喜びと、全く違うのはその点です。
しかし「手作り」って聞いただけで、
ガツンとハードルが上がる気のする人は考えすぎ、大丈夫。
昔の級友で、夜も昼も大変忙しいお母さんを持つ男の子がいて、
ある日の昼のお弁当包みの中が、「タッパーにご飯」と「さば缶」でした。
そもそも愉快な子だったので、わたしたちと一緒に涙目爆笑しつつ、
「でもこれ、オカンが包んでくれたから、いま笑って食えるんだよな」
「もし俺自身が今日、無残にも白メシとサバ缶買ってきてたら、超悲劇だよな」
「それにしても、なんで弁当買えってカネ渡さないのかな、オカン」
と言う。彼のこの3つの感想に「手作り」の本質的な意味が、
全部潜んでいる気がしてなりません。今でも忘れられません。
毎日の「おうちごはん」の「手作り」は、
考え抜いた結果が、こんなふうに一周回って100%手抜きになることもあっていい。
考えないで最初から他所に委ねてしまうより、何倍も「手作り」だと思っています。
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